2005年09月08日

世界一の悪女カトリーナ

アメリカ南部を強襲したハリケーン、カトリーナ(Katrina)。

ルイジアナ州のニューオリンズの様子はこちらアメリカでも連日の様にテレビと新聞で放送されている。

しかし、何故これ程までに沢山の人が死ぬのか?
って言うか、何故あれ程沢山の人が逃げないで残ってたのか?

結構理解に苦しむ部分が多い。

そもそも日本で有れば、警察とかも使って強引に非難させてしまうだろうなぁと思う。
それ以前に台風なれしてるので、ああいう感じにはならない気もする。日本で亡くなる人は大抵土砂崩れや、高波にさらわれたり、中洲とかに取り残されたりとか、そういう状態が多い。結構以前に、川の中州でキャンプしていたグループが、警告に従わずにそのまま川が増水して、多くのメンバーが川に飲み込まれていく様子をテレビで見た記憶がある。

白人の大多数は速攻で避難したらしい。黒人の貧困層は何故か避難しなかった。彼らは水のそばに家があったりするのにである。移動するにも車が無い。移動する金も無い。避難しようにも身を寄せる人が他州にいない。ハリケーンの怖さを分かってない。別に明日のことなんてどうでもいい。ダイジョブ、ダイジョブ、どうせすぐ収まるってと全く真剣に考えてない。恐らくそれくらいの理由ではないか。

それはともかく。
カトリーナは実は沢山の現実を人々に突きつけた。

何故、あの避難所の映像には黒人ばかりが映ってるのか?NYは世界でも最も人種の多様性を抱えている場所であり、黒人も多いが白人もスパニッシュとかアジアンも多い。場所によって黒人が多いと言うことは有り得るが、あの避難所の黒人率はちょっと異常だ。

奴隷が運ばれてきた街、ニューオリンズ。そこには米国の平均の倍以上のと言う貧困層が居る。そして彼らの多くは黒人だ。あの映像は、そういう現実を突きつける。
南部の都市は東海岸や西海岸に比べて、一般的に人種差別の意識が根強く残っていると言われるが、彼らはその中で生きているのだろう。

白人の富裕層は、さっさと家を去り、避難した。家が倒壊しても彼らには保険がある。保険で家を建て替えられると満足顔の人もいる。貧困層には保険など無いから、彼らの家は建て直らない。政府の補助だけがその可能性を提供するかもしれない。
無人の街で窃盗や強盗を働く者達も居る。彼らにとっては、これはチャンスでしかないのかも知れない。

また、イラクにArmyの多くを送っている為に、こういう国内の緊急時に回せる軍隊が少ないと言う問題も静かに指摘されている。

カトリーナは物理的な損害だけでなく、アメリカの暗部を幾つも暴きだしている。ブッシュの無能まで敢えて改めて引き出している。
悪女カトリーナがブッシュに止めを刺す可能性も有る。
それは少々厳しいだろうが。
posted by Harvey at 14:29| ニューヨーク ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 世界で起きていること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2005-09-09 16:13
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