2007年10月20日

未熟者を祭り上げては血祭りに上げる、日本社会に未来はあるか

亀田大毅の一件には正直うんざりした。とか言いながら、YOUTUBEを駆使して問題の試合も満たし、リフレインされる父親と兄の発言も聞いたし、その後のワイドショーの特集やら、謝罪会見やら一通り網羅した。

安倍前首相の辞任には腰が抜けるかと思うほど驚いた。職を懸けると言った人間が数日後に辞任するとは何事か。気がふれたのか、と思ったら本当にかなり終わっていたようで、ここはニュースや識者のコメントと大差ない感想である。

朝青龍の問題は、相撲協会と言う組織や親方の指導力だけではなく、もっと大きな病巣を感じさせた。

上げればキリが無いが政治家とスポーツにこういう恥ずべき事態が多発している。

ハンカチ王子、ハニカミ王子、数限りなく生み出される幻想のヒーロー達は何れもまだまだ未熟な少年達だ。

僕自身が今の日本社会が病んでいると思うのは、こう言う未熟者達を寄ってたかって有り難がり、凄まじい勢いで消費して、そして一旦何かが起これば社会全体で血祭りに上げると言う現象が止まらないことだ。

亀田大毅は何故記者会見をして謝らねばならないのか。誰に謝るのだ。
亀田大毅は内藤大助に直接謝罪した。それだけがすべき事だ。

朝青龍が仮病ならば、何故それを証明もせず、情緒的な問題だけで処分するのか。暗黙の了解を外国人に求める度量の狭いこの社会は不愉快だ。

亀田大毅は18才の小僧に過ぎない。朝青龍も横綱とは言え所詮27歳でまぁ結構オトナだがまだ若く、人間的にはもっと未熟だろう。

安倍前首相はいいオトナだが、全く持って政治家としても1人の男としても未熟で幼いお坊ちゃまだった。ハンカチ王子は高校卒業したばかり、ハニカミ王子はまだ高校生だ。問題発言をしたとバッシングされた若い女子プロゴルファーもいた。

やや焦点はずれるが、例の弟子が死亡した時津風部屋の親方も、どうやら正直言って、他人を鍛えるには未熟過ぎたのではないか。

愚かな大手メディアは未だに視聴率と言うバカな数字を稼ぐ為に、愚かな策を練り、それを視聴者に押し付ける。視聴者は、@気付かずに楽しめる者、A違和感を感じながらも垂れ流されるものを受け容れる者、B価値が皆無のこういう情報を自らシャットアウトしてメディアから離れていく者、などに大きくは3分されると考えられるが、その数字の内訳はどんどん変わって行って居るのではないか。既にAとBの数が@を圧倒しているはずだ。

にも拘らず日本社会はまだ未熟者を祭り上げ、彼や彼女が失敗すると血祭りに上げる。メディアだけでなく、全ての人々が叩く。バカな話だ。

問題は個人に有る場合もあるが、それは限定的だ。
問題の根はもっと深い。

未熟者が血統と周囲の保身と義理による後押し、そして世論の雰囲気だけで、何の準備も、十分な実力も無く、誰もが一目置くような学歴も実績も無く、総理大臣になれる国はバカげている。
差別発言を繰り返す、愚かな男が、血筋と親しみ易さと経験を武器に、総裁選に出れる様な政党は腐ってるし、神の国等と言う、時代錯誤且つ、戦後の全てを否定する様な言葉を平気で民衆に吐き、それを恥じない様な政治家が隠然とした発言力を持つこの国の政治は狂ってる。彼らもまた、政治家として余りに未熟なのではないか。

心技ともに未熟な18才の若者を33歳の幾多の苦しみを乗り越えてきたチャンピオンに本気で勝てると思ってリングに上げたのか。

未熟な者が分不相応な場所に居るのには2つ可能性がある。日本的な血統や義理人情によりその場所に据えられた場合と、大衆には幻想を与えメディアには食い扶持を与えるが故に世間に祭り上げられた場合だ。安倍前首相の場合はその両方があったから総理になれたのだろう。

確かに限定的な実力はあるだろう。だが、何れも共通するのは老いたオトナ達が若者を搾取して消費する悪意に満ちた意図と構図だ。

周囲のオトナ達が愚かならば亀田兄弟の様に辱められ、周囲のオトナがまともならば、石川遼の様に道を外さない。もし、石川遼と一緒にコースを回った先輩ゴルファーが金の為にマイクを付けることを承諾していたら、事態は考えられないくらい悪化し彼の未来すら大きく捻じ曲げたかも知れない。だが、この策略は余りにもそのゴルファーの誇りを蔑ろにするものだったに違いない。間違いなく、スポーツを愛さないものが係わったとしか思えない一件ではあった。

何れにせよ、未熟者を祭り上げるこの社会は狂ってる。何時まで村社会のつもりなのか。もう村社会など崩壊していると言うのに。世間に謝罪しろとは何か。その世間に心の繋がりなど微塵も無いではないか。

先方に立つのはメディア。支えて居るのは視聴者だ。

この社会を変えるには、メディアに騙されないことは必須条件だ。特に日本の大手既成メディアには、心あるジャーナリストやプロフェッショナルも数多く居るが、その経営戦略が既得権益に依存するが故に、彼らもまた迷いの中に居る、若しくは迷い無く狂って行く。

日本人はもっと自分自身のことに一生懸命になった方がいい。
我々が豊かで有れる時間があとどれくらい残って居るのか、僕には自信が無い。だから、必死で日本を変えていくべきだ。この国はこのままでは、住んでいても怖ろしく退屈で物質的精神的に貧しい、幸せな国に成り果てるだろう。
posted by Harvey at 02:39| ニューヨーク 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>日本人はもっと自分自身のことに一生懸命になった方がいい。

そこにつきますね。
政治家等公人の起こした問題を批判するならまだしも、自分と関係のない人物に怒りをぶつけるのは、エネルギーの浪費。
メディアは怒りを正当化してますが、そのおかげで変な日本人が増えちゃった感じがする。
朝青龍が巡業さぼっても、沢尻エリカが毒を吐いても、自分の人生には関係ないはず。たとえ怒りをおぼえても、それを後ろに置いて、自分の人生の目的に向かってエネルギーを使いたいものです。
Posted by ムッチ at 2007年10月20日 14:51
ムッチさん
コメント有り難う御座います。まさにエネルギーの浪費ですね。或る意味、楽しんだり発散したりとか、自分自身の人生に潤いなり価値なりを与えてくれるものが娯楽なのに、その娯楽に皆が巻き込まれるのはどうなのか、と思います。
ワイドショーでしたり顔でコメントする事で食い扶持を得ている人達は、いったい何者なんだろうと何時も思います。まぁ仕事何だろうから、見る方は程ほどで良いんですよねぇ。
苦情の電話とかする暇があったら何か別の事をして欲しいです。
Posted by Harvey at 2007年10月20日 23:55
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