2007年05月07日

死は全ての人に平等に訪れる。 死は多くの人に不平等に訪れる。

生きていくのに希望が必要などと書いておきながら、希望を持ち続けても、生きていくことが叶わないことも有る、と言う悲しい現実が有ります。

2006年4月25日に書いた「闘病中のアスリート」で書かさせて頂いた、女子陸上砲丸投げの日本記録保持者でアテネ五輪代表でもあった森さんのことについて、正直引っかかっていたのだが、自分のことで日々追われる中、ろくに日本のニュースもチェックできなかった時期なども有り、フォロー出来ていませんでした。

http://harvey-kendochorai.seesaa.net/article/17015913.html

僕自身、数週間前に知ったのですが、森さんは昨年の夏に亡くなられていたとのこと。最期まで、希望を捨てずに頑張られた様でした。遅ればせながらご冥福をお祈りします。

http://www.kokushikan.ac.jp/topics/060809mori.html


死は全ての人に平等に訪れるものです。
でも、その順番は不平等に訪れる。

誰にもどうしようもないことだけど、やっぱり26歳の死は早過ぎる。

マイナーで目立たない種目ですが、日本記録を更新し続けて種目のレベルを格段に引き上げた、偉大なアスリートが競技人生のピークを迎えることなく旅立ったことは、本当に悲しいことです。闘病中も復帰を目標にしていたご本人の気持ちは僕には測り知ることなど出来ません。




僕は幸いにも物心付いてからは親類縁者に関しては僅かに祖父1人の死を経験したのみで今まで生きてきました。ただ、数名の友人や知り合いは旅立った。しかも20代で。

その中でも確か彼女も26歳で、闘病生活の末に、旅に出た。
勝手な想像だけど、やっぱり思い出すと、責任を感じる。
彼女は久々に会った時、ニット帽を被り、皆と一緒にボーリング大会と称して集まった会に来て、ずっと座って2つに分かれたチームを応援していた。僕は彼女に体調が悪いのか、と聞いた気がする。その時彼女は曖昧にしか答えてくれなかった。

次に皆で会う約束をしていた時彼女は現われず、その日に送ったメールから数度の遣り取りを経て、彼女が病に倒れたことを知った。彼女自身の言葉で。僕の送ったメールにはもう返事は来ず、僕の返信を彼女が読んだのか、僕には分からない。
僕は彼女の最期の時の少し前に、苦しみを和らげて上げられたのかと自問する。

そういう人を想うと、一生懸命生きないといけないとつくづく想う。苦しみは生きているから味わえるとつくづく想う。
彼女は最期まで、僕の渡米を心配してくれていたから。精神的に脆い部分が有ることを、似たもの同士、気付いて居てくれたから。
それ程長い時間を過ごした友達じゃなかったのだけれど、何故か彼女とは波長が合った。そんな彼女の死を時々思い出す度、僕は逡巡から解き放たれることが出来る。

非業の死には、生きてる人を動かす力がある。人が動く限り、その死は生きているはずだ。彼女の死は僕の中で生きている。変な言い方だが、彼女は死んでいるが、その死が僕の中で生きている限り、本当に死んだことにはならないんじゃないか、などと思ったりする。
時々、そう思ったりする。

そして、毎日、
ちゃんと笑って、
ちゃんと怒って、
ちゃんと哀しんで、
ちゃんと楽しんで、
ちゃんと人とコミュニケートして、
ちゃんと大切な人を大切にして、
ちゃんと歩いていかないと。
posted by Harvey at 12:24| ニューヨーク ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いいエントリですね。勇気と切なさを同時に分けていただきました。

世の中に客観的な事実なんてちょびっとしかなくて、それを人が主観で捉え、その主観の上に他の人の主観が上塗りされていく。

そんな虚構な輪郭の世の中なので、人の死という事実さえも、捉え方一つで非現実にできるような錯覚を覚えます。

実際、大切な人と自分との関係において、その人が生きてようが死んでようが、その人に会っていても一生会わなくても、その人を想うたびに自分が奮い立ったり解かれたりするなら、それが全てなのだと思います。

まとまりなくてすみません。カラフルな人生を濃密に生きられますよう。
Posted by となかい at 2007年05月08日 14:10
どうもですー。コメント有り難うです。勇気はかなりお持ちじゃないですか。切なさは・・・ね。僕は大体何時も切ない系です(笑)

そう、全ては心の持ち方次第では有るんですよね。でも、その辺の線引きが全く出来なくなってしまうと人間社会では生きていけなくなる。そこが難しいね。

カラフルな人生っていい表現ですね。まぁ僕はセピア色が精一杯かも知れないけどー(笑)
Posted by Harvey at 2007年05月11日 18:19
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