2006年06月01日

紡がれるもの

田中誠が帰国した。

23人に選ばれながら、大会10日前に監督にメンバー落ちを通告される気持ちとは如何なるものか。

勿論、怪我が原因であり、ジーコにとっては苦渋の決断。
そして田中誠もそれを知っている。

彼は今30歳。年齢的にもこれが最後のW杯と本人も思っていただろう。
無念な気持ちを冷静に表現し、チームの勝利を願う。これがスポーツマン。これが日本代表のプロサッカー選手。胸が締め付けられるがこれが運命。

サッカーは時に恐ろしいほど残酷であり、信じられないほど劇的である。
それ故に限りなく人生の縮図である。いや、サッカーそのものが恐ろしいほど人の営みであり、それがサッカーの魅力、というより魔力であり、磁力と言える。


久保竜彦もまた、コントロールし切れない腰痛というやっかいな相手によってフォームを崩し涙を飲んだ。腰痛は本当に恐ろしい。腰だけでなく、そこを庇えば膝、足首、恐らく久保の痛みは腰痛から派生しているのだろう。何となく、足首の故障から遂に還って来れなかったファンバステンを思い出させる。だが、久保にはもう一度ピッチで最盛期を迎えて欲しい。
久保は29歳。次のWは少々厳しいが、可能性は有る。

だが、二人には世界を活目させる方法が残っている。世界クラブ選手権だ。
マリノスもジュビロも、今年は相変わらず日本勢はダメだったが、十分にアジアを制する可能性を秘めたチームだ。彼らはそこで、アジアを制し、世界に出て欲しい。日本のサッカー関係者はW杯だけでなく、クラブ選手権にももっと配慮して欲しい。特にJリーグの日程はもう少し何とかするべきだろう。ナビスコカップはそれはそれで意義があるのだが、天皇杯も個人的にはずっと続けて欲しいのだが、その意義を大局観を持って考え直す必要が有るだろう。
二人をはじめとして、W杯を経験できない選手達は、クラブ選手権へのmotivationをもっと持っていい筈だ。いや、本人達は持っているだろう。
それを我々日本サッカーのファンも支えていくべきだろう。


W杯に臨む日本代表。彼らがそこに居るのは、勿論彼らだけの力ではない。
彼らもそれを良く知っている。
サッカーは文化であり、サッカーは歴史である。メンタルスポーツであるが故に、そういったものがサッカーの勝敗を強く左右する。不思議だけどそういうものなのだ。
遠い昔のクラマーから始まり、釜本、杉山、川淵、奥寺、金田、もうそれこそ数え切れない人々が紡ぎ、カズシが、水沼が、カズが、ラモスが、北澤が、柱谷が、井原が、名波が、山口が、松永が、堀池が、ロペスが、オグが、ゾノが、藤田が、三浦アツが、鈴木が、久保が、マコが、大久保が、松井が、紡いだ青だ。
それを忘れてはいけない。選手達はそれを全面に出すことは無いが、心の中で知っている。我々も心の奥底にて想えば良い。


最後にいいニュースが2つ。

加地の捻挫は骨に異常なし。そして豪州戦までに間に合う可能性が高い。とのこと。祈った甲斐があった。一日も早くベストとまで行かずとも試合に影響の無い状態に戻って欲しい。

そして・・・・・・田中達也。フィールドに戻ってきた。練習試合?だと思うが。
W杯にはやはり間に合わなかったが、彼には未来がある。彼には未来を背負ってもらう必要がある。急がなくていい。ベストフォームを取り戻して欲しい。彼は4年後の代表に絶対必要なはず。
posted by Harvey at 08:53| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | サッカーにまつわること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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田中誠さん
Excerpt: サッカー選手の田中誠さんが左の・・・
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Tracked: 2006-06-01 16:54
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