2010年02月01日

風化する過去の意味するものは

過去の出来事は風化していく。
どんな風に形に残そうと努力してもそれは風化せざるを得ない。
それがこの世の定めだと思う。

僕の想いもやはり風化していく。

それはきっと今が過去の想いよりも充実しているからだ。
それは間違いないと思う。

でも、忘れてはいけないモノもある。
と、思いたいものがある。

僕が忘れてしまったら、僕が僕である理由がなくなるような、きっかけの想いのことだ。

苦しくって、悔しくって、悲しくって、毎日空を見上げていた時のことだ。
そして生まれて初めて目の前が暗転することを知った、そのすべての始まりの日のことだ。

その日の想いがあったから、その後の苦しみが始まった。
苦しみから逃れるためには、自分自身を追い込んでいくしかなかった。
忘れるためには走るしかなかった。
忘れるためには振り向くなんて出来なかった。
忘れたくないし、忘れられないからこそ、せめてその瞬間は心を空にしたかったんだ。

走り始めて、見えてきた世界がある。
走り続けてきて、僕は少しだけ前に進めた気もする。
でも、寒い夜道を、凍りつくような雲のない星が鈍く輝く中空をみて、歯を喰いしばる。

二度と戻らないあの頃の僕を、喪ってしまった悲しみを。

ぬるま湯に浸ったこの街に飲み込まれてはいけない。
偽りの笑顔に溢れた街並みに迎合してはいけない。
飽食の人波に流されてはいけない。

僕は渇いたままでいい。
渇いたまま走ればいいんだ。
posted by Harvey at 00:28| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 言霊の在処 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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